君のその髪に


君のその頬に


君のその唇に


触れたい、








触れたい







「ねぇ....」




ー?」




「ごめんってば」




「ね?機嫌直して?」







ダメだ....完全無視....






同じ部屋に二人っきり、こんなにも近くに愛しい愛しい彼女がいるのに



触れられない、話さえできないなんて辛すぎるよ。









「ねー?俺超寂しがりやなんだけどー?」





部屋の隅っこで俺に背中を向ける彼女にゆっくり手を伸ばす。






に触れられない、なんてもう限界なんだけど」





恐る恐る伸ばした手が髪に触れるとの背中がビクッっと動いた。







「ねぇ、ごめんね?」






こうやって、触れるとわかるんだ。



きっと、もう怒ってないんでしょ?



強がりで、意地っ張りで、不器用な君だから



ケンカしても折れるのはいつも俺。







少し甘い声で、「ごめんね?」って言えば



いつも君は許してくれるから。









「.....あたしのこと好き?」





君の声が聞けたのは何時間ぶりだろう。



甘く、優しく、愛しい、君の声、







「好きだよ、大好き」






耳元、弱いの知ってるんだ。



ほら、たった一言、囁いただけで



こんなに顔真っ赤にさせて、







「あたしも、好き」






その表情が、声が、あまりにも可愛いから


抱きしめられずにいられなくなる。






「バカ」


「アホ」


「変態」






俺の肩に頭乗っけて、君が言うのはいつもこの言葉



なに言われたって慣れちゃってて、何も堪えないよ。




それに、こんな言葉を吐きながらも俺の背中に細い腕を回してくるから



顔はにやける一方で、








「あたしだけ、見てて?」






仁を相手にここまでヤキモチ妬いてくれるから



困るんだか、嬉しいんだかわかんないけど



愛をいっぱい感じる。







「相手は女じゃないのに?」



「それでもあんな楽しい顔で電話されちゃ、寂しかったんだもん」



「ははっ、ごめんな?」



「笑うな、バカっ」



「バカって言うなバカ」







珍しく“寂しい”と素直になったは恥ずかしそうに俯く。




床を見つめるの視線を俺に向けさせたくて、頬に手を添えて目を合わせた。




少し意地悪に笑って、綺麗な肌に添えた手を滑らせる







「俺が構ってあげないと寂しい?」



「寂しくないよ」



「素直じゃねぇと嫌いになるよ?」



「やだ、嫌いになっちゃ」



「言ってみ?ほら、」






薄い唇に人差し指を這わして、優しく微笑む





「....さ....みしい」



「よくできました」







顔を真っ赤にして素直になるなんて、滅多に見れないからちょっと意地悪。





ごほうびにたくさんキスを降らせて、




さっきまでの寂しい想いを埋めるように、



今日はずっとずっと傍にいよう?












END

















あとがき

作者のゆかりです。こんにちは!

キザな亀梨さんで書いてみました。
もともとはお友達との交換小説企画でゆかりが亀梨溺愛っ娘に捧げたものです。
お友達のために書いたのに、自分の趣味が満載です(笑)
意地悪っぽく口角をあげて笑うカメが好きなんです!!
あたしの趣味って結構マイナーなところが多かったりもするんですが、
読んでくださってる皆様にも楽しんで頂けたら嬉しいです!
では、ありがとうございました!
失礼します。


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感想、一言だけでも大歓迎です(つ∀


どちらも強制じゃないですが、してくれると嬉しいです♪



















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