今日の天気は快晴




あなたの心も晴れてますか??











紙飛行機









先生の口から発せられる意味不明な異国語に頭が痛くなる。




ガラスを突き抜けてキラキラ光る冬の日差しにいつもは冷たい指先がほんのりあったかい。






「こんないい天気なのになぁ…」





12月にこんなあったかい日なんて珍しいのに



なんでこんなとこにいなきゃなんないかなー







空には飛行機が気持ち良さそうに飛んで。



その行く先をずっと見上げてて、ちょっと首が痛くなった。



視線を少し下げると


向かいの第三校舎の三年生とばっちし目が合った。


初めて見る人なんだけど人懐っこい笑顔で手振られて、


つられてあたしも笑顔で手を振った。





そしたらくしゃって明るく笑って


口パクパクしてなんか言ってる…??





『な・ま・え』





駐輪所を挟んだ距離でなんか自己紹介しなきゃいけないみたいです。



まぁ暇だし?



笑顔かわいいし?



教えてやらなくもないけど??






窓にハーって息吹きかけた。


キュって音を立てて指を動かして大きく鏡文字の名前を書いた。





向かいのあなたは満足した顔して、



あたしと同じようにキュキュって音を立てた。




『仁…??』



イとニが右左逆だけどね…












キーンコーンカーンコーン




「はぁー終わったー」



体を仰け反らせてひとつ欠伸をしたら


窓の外でも同じことやってる人がいた。






「あたし次サボるわ」






階段を駆け上がって一気に扉を開ける。


タンクに寄りかかってノートの一番後ろを破った。











「あーー!!やっぱいた!!外見たらいなくなってるからもしかしてここかなーって」


さっきの人懐っこい笑顔がいきなりあたしの前に現れた。



「いいのー?一年生がサボってて」



「はい。別に….3年生こそ受験しないんですか?」


「あーうん、俺は就職だし。それにこんないい天気に教室にいたらもったいねぇし」


「そうですよね」





あたしと同じこと考えてた。



さっき知り合ったばっかなのにね。










「ねぇ…さっきから何やってんの?」


「紙飛行機」


「あーいいねぇ俺にも一枚」

「はい」









「いぇーい!!俺の勝ちー」


「なんでそんな飛ぶんですかー??」






キーンコーンカーンコーン





「あー終わっちゃったぁ」


「勝ち逃げじゃないですかー!!」


「へへっ(笑)また次の対戦まで練習しとけよー」

















「あ、やっぱいた」


「先輩今日もサボりですか?」


もじゃん。あっ!紙ちょーだい」






「せ−の」


「今あたしのが飛んだ!!」


「は?俺のだしー」












晴れた日はあなたとまたここで会おう。



かたっぽの羽がギザギザのおそろいの紙飛行機飛ばして



それだけで、


あたしの心は晴れわたるの。














END















あとがき

こんにちは。作者のゆかりといいます!

めずらしい仁くん学生さん設定ですvvしかもジャニじゃないです。
今回は3年の先輩にしてみました☆だから敬語なのです。
パラレル苦手な方申し訳ないです(´д`)
付き合ってはないんだけどどっちも晴れるのを楽しみにしてるってゆうお話でした。
女の子目線で行ったけどコレ仁目線でも書きたいなあ、なんて考えております。
機会があったらまたチャレンジしますね!
ではでは、読んでくれてありがとうございました!失礼します。


ランキング、ポチっと押してやってください(´∀`*)ノ

感想、一言だけでも大歓迎です(つ∀


どちらも強制じゃないですが、してくれると嬉しいです♪

















SEO [PR] おまとめローン 冷え性対策 坂本龍馬 動画掲示板 レンタルサーバー SEO