ずっと






「もし??」


「ん、どしたの?」


「わりぃ....撮影長びくわ」


「....そっかぁ、何時ぐらいになりそう?」


「12時過ぎるかもしんねぇ....」


「バレンタイン、終わっちゃうね。」


「ごめんな?」


「しょうがないよ。頑張ってね!!」


「うん。終わったらすぐ行くから!!」


「待ってる」



「あー、もっと話してたいけどもう行かなきゃ」


「うん。頑張ってね。じゃあね」


「あとでな、じゃ」









『今から行く』って言葉を聞けると思って通話ボタンを押したんだけど


聞こえたのは少し疲れた声



最近めっきり忙しくなっちゃって


なかなか会えなくって


だから、『バレンタインだし遅くなってもいいなら会いたい』って言ってくれて


とーっても嬉しかったんだ。







2週間みっちり練習して


仁のためだけに作ったチョコレートケーキ


今日中に渡したかったんだけどな。












「OKです!!」


「よっしゃ!1発OK!!」


「今日が終わらないうちに早く終わらせないとなー。ちゃんと約束してんだろ?」


「うん!マジ早く会いたいんだけど!!」


「あーもうノロケはいいからね。仕事だ仕事」


「うわーせっかくのかわいさを寂しい亀に伝えてあげようと思ったのに」


「もうお前のノロケは聞き飽きたし!別に俺寂しいわけじゃねぇよ!!」






「矢吹さん、小田切さん、入ってくださーい」


「「はーい」」









「もしー?ー!!終わったー!!」


「お疲れさま。じゃあ今から来れる?」


「うん!ダッシュで行くから待ってろよ!!」


「わかった、気をつけてね。じゃあね」


「じゃねー」











ーー!!」


「はーい」



「仁、お疲れ様」


「会いたかったー」


「あたしも会いたかった。それにね、間に合ったよ、バレンタイン」


「ほんとだ、よかった」


「今日中にこれ、渡したかったの」


「うわーマジで!?ありがとー」


「おいしくなかったら、ごめんね?」


「開けてい?」


「うん」








いつもならスタジオからは40分くらいかかるはずなのに


今日は電話がかかってきてから20分で


あたしは仁の腕の中にいて、



時計は12時10分前を指してる。







仁はあたしの差し出したピンクの箱の包装紙を


キレイに剥がそうと頑張ってるみたい。




「うわ、すげーすげーすげー」


「連発しすぎだし」


「マジ上手そう!!食べよ食べよ!!ゆかりも!!」


「じゃあ切るよ?」


「あーちょっと待ってー」





いきなり叫んでケーキにナイフを入れようとしたあたしに駆け寄ってきた。


あたしのナイフを握る手を上から握る仁





「はじめての共同作業!!」


「バカ.....」


「よし!食べよー!!いっただっきまーす!!」


「あたしも。いただきます」


「うわ、マジ上手い」


「ほんとに?よかったぁ」


「てかさ、今初めての共同作業やっちゃったからさー結婚式では2度目の共同作業になっちゃわね?」


「え?結婚...式??」


「うん。俺との」


「ほんとに?」





仁の思いがけない言葉にびっくりしてたら


あたしの開いた唇に仁の唇が触れた。



甘い甘い、チョコレート味のキス







「ずっと一緒にいような?」


「うんっ」








10分だけのハッピーバレンタインだけど、

一番幸せなバレンタインになったよ。


ずっとずっと一緒にいてね。

















END


















あとがき☆

こんにーちは!作者のゆかりです!!

皆さま、遅くなってしまって本当に申し訳ございません!!
バレンタインはとっくに過ぎてしまいました↓↓
しかも遅れて出来上がったのがこんな駄文で・・・(汗))
ほんとにねぇ…イベント系の小説が書けない管理人ですいません。
次は…亀の誕生日ー☆書けるかなぁ?んー書けなかったらごめんなさい↓
とりあえず挑戦はしてみたいと思います!!あてにしないでまっててください☆
よかったら感想くださいな♪ランクリもお願いします!!
では、読んで頂いてありがとうございました!


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